贈りあいのギフト経済の片鱗が見えた!寄付型クラウドファンディング READYFOR Charityは価値の等価交換の常識を覆す!?
寄付型クラウドファンディング READYFOR Charity、このメディアは、お金を払うことに対しての考え方を変えていく一翼を担っていくのかもしれない。
(画像元:https://readyfor.jp/charity)
昔NPOで寄付集めの仕事をたいへん微力ながら担当していたことがあって、その感覚でいうと、何?寄付型のクラウドファンディングだと!?って感じなんです。
これは新しい!
記憶を辿って寄付方法をざっくり時系列で書いてみます。
第一段階:超地道な現金での寄付集め。(募金箱、銀行振込、チャリティー商品など)
第二段階:クレジットカードでの寄付、インターネット上の寄付メディアが登場。オンラインでの集客、寄付行動が当たり前になった。
第三段階:クラウドファンティングメディアでの寄付集め、という流れ。←いまここ
クラウドファンディングは贈りあいのギフト経済?
第二段階と第三段階の明確な違いは、寄付層と寄付ハードルの低さだと思う。
第二段階と第三段階の間で、クラウドファンディングという、スタートアップへの事業資金集めがにわかに流行しだす。期待するプロジェクトへ投資することで、明確なリターンをもらえる仕組みだ。その事業の応援、あるいは単純に商品購入の前払いみたいな感覚で気軽に支払える、ということで人気が出ている。(ほとんどは、そのプロジェクトが目標募集額に達成しなければお金は戻ってくる。)
クラウドファンディングでは基本的に何かを応援するために資金提供をする。ファンディング(投資)へのリターンは必須ではあるものの、「お礼の手紙」というような、商品とは言えないようなものも含まれている。実質、寄付と変わらない。
クラウドファンディングの流行で、この「何かを応援するために資金提供する」ことに慣れた人たちが大量発生しているのでは?と勝手に仮説を立てている。きっとこれからこのメディアに多くの寄付プロジェクトが並び、その多くは今までの寄付あつめの常識を覆すくらいスピーディーに多額の資金を集められるのではなかろうか?
クラウドファンディングは等価交換ではないお金の使い方を当たり前にした。とも言えるのかもしれない。贈りあいのギフト経済の片鱗をここにも発見した気がします。
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寄付の見返りは「ソーシャルリターン」だけでいい
寄付に対してのお返しの考え方をざっくり3つに分けてみました。(実際は複合的なものです。)
1、ソーシャルリターン:このプロジェクトが実施されれば(社会が良くなるだけで)満足ですよ。
2、感謝リターン:寄付対象や事務局からありがとうと言ってもらえると嬉しいです。
(お手紙系、クリアファイルとかちょっとしたノベルティを含む場合も)
3、参加リターン:このプロジェクトに関われて(仲間になれて)嬉しいです。
(団体の会合などに参加する場合も)
この「リターン」に時間や人員をかけてる分、その寄付を使った運営が遅くなったりします。寄付者への個別のやりとりはコミュニケーションコストだという側面があります。団体に寄付オンリー担当者がいても、一人一人に何かをやっていたら次の寄付プロジェクトの推進が遅くなります。
それだったら、簡単な(全体向けのor一括送信)お礼と、これまた簡単な寄付金使用報告(オンライン)だけで他のいろいろなことは要らないです。その寄付金を使って一刻も早くそのプロジェクトに邁進してください。と思うのです。
承認欲求的な寄付って存在します。そういう方は、しっかり感謝されること、コミュニケーションとってもらうこと、そういうことで満足して、次も寄付してくれます。はっきり言ってコミュニケーションコストが高いです。
そういう方じゃなくて、プロジェクトの遂行と簡単なお礼と全体への報告があれば(←十分ですよね?)満足してくれる方からの寄付を集めた方が全体最適じゃないかと思ったりします。
READYFOR Charity の第一弾のプロジェクト
このプロジェクトのリターンはお礼と報告なんですが、超十分ですよね?(お礼は縁組チームによる寄せ書きらしい・・・むしろ、めちゃ手が込んでますね!)
一刻も早く実現してほしい取り組みです。私とみくからも1万円寄付しました。共感する方はぜひ寄付して実現の一翼を担っちゃいましょー!ソーシャルリターン、感じられますよ。
このプロジェクトについての応援記事も書きました。
【応援/あと1200万円】「赤ちゃんを虐待死から救う「赤ちゃん縁組」事業を立ち上げたい!」認定NPO法人フローレンス駒崎氏 - しきたんの自由なブログ
この本もおすすめです。
「社会を変える」お金の使い方――投票としての寄付 投資としての寄付
- 作者: 駒崎弘樹
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