ダンス充な1日を振り返る(中編)ダンスバトル界を垣間見る
その集団の正体は・・・
(前回記事からの続きです)
ダンスバトル!!!
みんな見てる、人垣やばい。
たしかに黒いゴム製のシートがひいてある長方形のスペースがステージなんだけど、あくまで公園の一角、そのキワまで人が座り込んでいて、なんかストリートダンス感すごい。。いや、これストリートダンスイベントだもんな。。この重低音の振動につられて体動きそうになる。人の体ってそうできてるんだろうか。
第1ラウンドがちょうど終わったようで人が引いていったので、これ幸い、ワークショップで体力使い果たした私は最前列に座ってぼーっと休憩。ここで見たものが、衝撃的でした。
第2ラウンドが始まるまではとにかく音鳴らしてるよ〜っていう「DJタイム」らしいのだが、ステージから踊る人はいなくならない。次々にマイダンスを披露する人が現れて、ここでは年齢性別国籍(言語)関係ない。キッズが大人にけしかけて、大人も本気でこたえて・・・
欧米からの人、アジアからの人、そして、おじいちゃんダンサー現る!
ついていた杖を・・・・
回して踊った!!!(驚)
そして、このおじいちゃんの後に踊っていたこの少年があまりに印象的で...
何者なんだろう?って、気になりつつ、第二ラウンド開始。
ジャンルは、ロック、ポップ、HIPHOP、フリースタイル。それぞれのジャンル別に、
マンツーマンでダンスを競う。ボクシングのリングみたい。一人当たり1分くらいだったか、Aさんがまず踊る。Bさんはその間立って待っていて、Aさん終了後、Bさんのターン。
これってダンスバトル的には常識なのかな?年齢性別関係なし。全体的に中高生以下の選手が多かったように思う。
私はダンスのジャンルも正直よくわからないから、ジャンル別にたくさん(しかも生で!)観れる機会は貴重だった。ポップというスタイルが結構好きかも。。でもやっぱりフリースタイルが、その一人の中でたくさんの要素が入り混じってて、魅力的でした。
このダンスバトルで感じたのは、何よりもダンスの楽しさ。ダンスというか、パワー、エネルギー、命、そのようなものを、なにやら撒き散らしているようで、彼らの踊っている瞬間の空気が輝いていた。特に、大人よりも中高生のダンサーがことのほか輝いていて、気づくとその動きの一つ一つが夢中で魅入ってしまって。。みていて本当に楽しかったし、こんなダンスが見れて本当にラッキーだった。
特に、このお二方にのダンスに出会えてよかった!!
ポップ(ポッピングダンス)のKAEDEさん。
私審査員の方の後ろでヒッソリ見てたんですが、他の選手を圧倒する演技、勢い、目力。もうエネルギーが眩しすぎて、涙出た。。彼女がジャンプした瞬間、金色のネックレスが太陽の光を反射して輝いた光景は映画の一コマのようで、もう忘れられません。。
こちらの動画の右側がKAEDEさん。(別のバトル動画から拝借)
この動画もキレキレだけど、SSDW当日はもっとすごかった!動画撮影できなかったのが残念。。。
そして、フリースタイルのソラキくん。おじいちゃんモチーフしてた彼はやっぱり只者じゃなくて、、すごい。。ずっと見ていたくなる不思議な動き。体の柔らかさ、体幹コントロール力がハンパないからなのか?動きに意外性が高いから?私にはその秘密はまだ全くわからないんですが、とにかくすごい。この日1日で完全にファンになりました。
Youtube動画も見たけど、やっぱり異彩を放ってた。
いやしかしまさか、自分がダンスバトルを見るとは思わなかった、しかもこんな最前列で。ダンスの「バトル」ってしっくりこなかったから興味なくて・・・ダンスってバトれるものなの??って。
実際に見ていて感じたのは、これはバトルであってバトルじゃないんだってこと。
出場者の誰だって勝ちたいと思っているにちがいない。けど、勝つというより何よりその瞬間の自分の全力を出し切る場所なんじゃないか。そしてバトルというより(陳腐な言葉になるけど)コミュニケーションなんじゃないかって思ってしまった。たとえ、「ヘイヘイヘイどうした!?かかってこいよ!!!」的な挑発的な動き(振り?)を相手にかましてても、やっぱり相手を攻撃しているというより遊びを楽しんでいるみたい。
ルールも面白かった。このバトルでは、ジャンル別の1:1あるいは4名のうち2名を選出するトーナメント戦で、勝ち負けのジャッジはそれぞれのジャンルの審査員1名が行う。最後は各ジャンルの勝者がその場でシャッフルされた即席のチームが2つ作られ、その2つのチームで競う。最後は全ジャンルの審査員の総意の多数決で優勝チームが決定。
何が面白いって審査員1名のジャッジで決まる、というのが客観性を欠くのではないかという点。その人がイイ!と思ったら決まり。その絶対性って高く設計されてないから、勝負は勝負なんだけど、あくまでその場をみんなで全力で楽しみ切る仕掛けに見えた。負けたとしても別に全然、絶対的にダメという感じはない。(実際出場する立場になってみたらそんなこと言ってられなくなるかな?負けたらもう出れないのは悔しすぎるか。。とはいえ一観客目線では、そのように感じたのでした)
ところでバトルってみんな即興なの?それとも振りを練習してきてるの?多分前者なんだろうな。。その場でかかったその曲にあわせてその時のベストを出すの、かっこいいなあ。
最後の即席チーム戦で優勝者を決める点も、みんなで勝ち取るんだ!って一体感とそれぞれの超絶個人プレイがあわさって、青春感あふれてて、、、本当に素敵でした。。!!><
そう、私が心奪われたお二人は最後まで勝ち抜いて1つのチームとして、見事優勝!おめでとうございます!!
徐々に暗くなって、ライトアップされるステージ上で行われたラストバトル&表彰を見届けて、代々木公園を後にしました。ダンスバトル出場選手のみなさん、関係者のみなさん、ありがとうございました。
バトル終了後も、むしろステージ空いたって感じでキッズダンサーのターン。曲はパーフェクトヒューマンでぶちあげ。みんな、本当に踊るの大好きなんだなあ。かわいい。。周りの大人、みんなニコニコしながら彼らをみてました。
午前のワークショップ整理券。
ダンス充な1日を振り返る(前編)SSDW・HIPHOP&コンテンポラリーダンスWS - しきたんの自由なブログ
もうこれで帰っても十分すぎるくらい胸いっぱい感動した1日。。だけど、予定的にはここからが本命。
自分的にもりだくさんで、前後編のつもりがさらに続く。つれづれに…