しきたんの自由なブログ

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「にじいろかぞく」が切りひらく、豊かな家族の可能性

WWE(ウーマンズ・ウィークエンド)で開催された「にじいろかぞく」さんの交流会に初めて行ってみました。
WWEについての感想はこちらに。)
 

 

「にじいろかぞく」とは
「子どもを養育する、L(レズビアン)、G(ゲイ)、B(バイセクシャル)、T(トランスジェンダー)ペアレント。」
のことを指し、そのようなLGBTファミリーにかかわるすべての人たちのための団体名、サイト名のようです。


会場に行くと、小さなお子さんがいる方も(会場にはお子さんも一緒に!)、思春期のお子さんがいる方も、
子どもが欲しい方も、アライ(LGBTフレンドリーなセクシャルマジョリティ)の方も、様々な方が集まっていました。
年齢も、大学生~60代の方まで。セクシャリティも様々。
すごい多様性の嵐!!
WWEは「男性」は入場できないイベントだったので、男性は不在でした。



私は、「子どもを授かり育てたい(どの方法でもOK※)」レズビアンカップル当事者の立場として、パートナーと一緒に参加。
 
レズビアン女性が子どもを持つ方法
1. 子どものいる女性と暮らす(私たちは子どものいない同士なのであてはまらず)
2.精子バンクで人工授精
3.友人や親族などからの精子提供で人工授精
4.里親になる(まだ制度は未整備)
 

 

今年に入ってから、パートナーと二人で今後のライフプランニングをしていたら、
子どもを作る・育てることを現実的に思い描くようになり、
もろもろ模索するも完全袋小路状態だったので、何かヒントや情報を得たい、というのが参加の動機。

 

スタッフの方にお話を聞いたり、アドバイスをもらえたり、
今後の自分たちの未来にちょっと希望が持てた1日でした!

 

自分たちの活動(子どもを作る活動)についてはまた別途まとめるとして・・・
ここではこの会で得られた今後の家族のかたちの示唆について。






この会に参加するまでも、考えてました。

 

レズビアンカップル、ゲイカップル、トランスカップル等、生殖機能的に子どもを授かりづらい人が里親になれたらいいのに。って。
もちろん里親になるには相応の経済力や相応のソーシャルキャピタル(親や地域や友達との友好的なつながり)が必要だとは思うけど、
それらを持っているLGBTカップルが里親になれないのは今の社会に合ってない。
施設で育つことが悪い、というわけではないけど、温かい家庭で実子同然に育てられる方が子どもの育成環境としてよいのではないか。



今もそう思ってるし、もしできることなら私は里親になってパートナーとその子を育てたい。
(※法的にNGではないけれども、実例がなく、現状として実現させるのは極めて困難と言われています)

 

 



 

でもそういう、「LGBTも子育てできる可能性」だけではなく!
ヘテロセクシャル女性(や男性を含む、新たな子育て像までリアルに垣間見えました。

マイノリティ目線でユニバーサルなデザインをしていくと、
マジョリティとしてくくられていたはずの人の可能性まで押し広げていくというのは本当だったんだな・・・。

 

1.結婚しないで子どもを育てるという可能性

 

レズビアンカップルで子どもを育てているという話をヘテロセクシャルのシングル女性が聞いて、
「その手があったか!」と言ったとか。

 

現在の日本社会では子どもを授かり育てるには、
1.パートナーを見つける
2.結婚する(事実婚の人も増えていますが)
3.妊娠する
という3ステップが必ず必要と思われているけど、



実は、精子バンクで精子を買って人工授精し、出産し、育てる。
というやり方でも女性が子どもを育てることもやっていいはずだし、
その子どもを男性ではなく女性と一緒に育てたっていいはず。

 

たとえばの話、
女性が一人で精子バンクの精子で子どもを作り、
仕事は産休・育休の後も続けて、
子育ては同居する親友の女性と一緒に行い、
家の外で別の男性と自由に恋愛関係を持つ。
そんな選択肢もアリなのではないか。

 

すでにそういう選択肢をとっているヘテロセクシャル女性もいると思うけど、
(選択的シングルマザーと言われている方が近いと思う)
女性が経済的に必ずしも男性と一緒じゃないとやっていけないわけではない今、
将来的に、もっと多くなってもいいライフスタイルなんじゃないでしょうか。




2.子どもを持たずに子どもを育てるという可能性

 

ほか、LGBTで子どもが授かりづらいから自分で子どもを育ててこなかったけど、
子育てにはかかわりたい、と思っている人は結構いる。
保育園のお迎えを親の代わりにやってあげるとか、
子どもと一緒に公園で遊ぶとか、親以外の大人も関われる。(すでに関わりは始まってる)という話も。



それってもしや、LGBTに限った話ではなく、
自分は子どもがいないけど、でも子育てにはかかわりたい、と思っている人は結構いるのではないか
ということとニアリーイコールなのでは。

 

「自分自身の子ども」を持たなくても、地域全体で子育てしていけるシステムがあれば、
一人ひとりの親(産みの親、育ての親)の負担は軽くなるし、
子どもは関わる大人が増えるし、子どもを持たないけど子どもと関わりたい大人の生活(人生)も豊かになると思う。



 
「自分の子ども」と言っても別に自分の持ち物じゃないし、もし子どもが出来なかったとしても
そういう(「自分の子ども」を持たない)形もありかな~?ともちょっと思ったり。



今後も、いろいろな家族のかたちを想像して動いていきたいと思います。
 
 
 
 
 
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しきたん / 原口色(Shiki Haraguchi)

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