しきたんの自由なブログ

思うことや感じることを、けっこう自由に書いてるブログ。

『明晰夢』(添削前)

僕の夢について、ですか。
夜見る方の。
はい。夢はよく見る方かもしれません。
色はついていることも、覚えていないこともあります。

 
印象的な夢をお答えするのは、なかなか難しいです。

強いて言うなら、崖っぷちまで追い詰められることはあっても、転落死することはあり得ない。
それが、僕の夢のパターンといいますか、鉄則といっていいかもしれません。

夜、夢を見ている中で、どうにもこうにもならなくなった局面で、勝手に落ちてしまうようなのです。

目を閉じ、力を抜くと、狭い井戸のような筒の中を頭を下に落ち、落ちきると、気持ちの良い場所に寝転がることになります。
ふわふわとした重力のあまりない、一面白いお部屋のようで、赤いクッションが幾つか転がっています。
ここに着地できれば、大丈夫。危機は霧散し、記憶からも消されてしまいます。

このからくりは、僕にも皆目わかりませんが、この絶体絶命回避システムとでも名づけましょうか、ともあれ、大変便利なものです。

しかし、落ちる前のことは分からなくなってしまいます。大きな人たちに囲まれていたな、とか、言葉や視線でだったか腕力であったのか、ともかく脱力し動けなくなっていたとか、あるいは刃物がちらついていたり、断片的に、そのようなことがあったような気もしますが、人に話して説明できるほどの記憶はありません。

そうですね。悪夢が多いのかもしれません。幸せは夢の記憶も特にありません。

しかし、こんなことを聞いて、どうされるおつもりですか?



・・・・あなたも、そんなことをおっしゃるのですね。


確かに、現実の記憶も曖昧です。

どこまでが現実でどこからか夢か。
おっしゃるように、確かに僕にはわかりようがありませんが
それでいいのです。

そういうものを、明晰夢というようですけれど、
僕には明晰夢は見られません。

そう、まくし立てないでいただけませんか。

力が抜けてしまいます、もう目が開けていられなくなりそうです。

どうかお元気で。

さようなら。

 

 

f:id:studio_pikake:20171027134424p:plain

 

---------------------------------------------------
 
5月の800字小説 テーマ:眠っている間に