しきたんの自由なブログ

思うことや感じることを、けっこう自由に書いてるブログ。

表現について 文芸ふたたび

今年の春先から、急に文芸熱が再燃しました。

誰かに手を引かれるように

去年の秋はダンス熱で、それと交代するかのような文芸との再会でした。どちらも偶然の出会いや偶然が重なって、あれよあれよと思わずのめり込む展開。不思議な現象はあるものです。

 

ダンスは、インターネットで何とは無しに調べ物をしていたら突然衝撃動画に出会って大変心惹かれていたところ、知り合いがその人たちの公演チケット譲ると言い出したので思わず飛びつき公演に向かいました。それが東京ゲゲゲイでした。その後ますますゲゲゲイ沼にはまり込み、幾つかのダンスのワークショップに参加してみたり、ちょっとだけスタジオに通ったり。。

表現と浄化 東京ゲゲゲイ歌劇団 - しきたんの自由なブログ

 

文芸は、尊敬する作家さんのブログを何とは無しに見たのだっけ、サイン会があるとの情報を見つけたり、昔はまっていた詩のボクシング(詩の朗読)の映画が上映されていたり、オンラインサロンを運営してみようかと思っていた際、運営の参考になるかと思い、ある文芸系オンラインサロンになんとなく入会してみたり、そのサロンのイベントで昔大好きだった作家さんに再会するなど、誰かに手を引かれるようにフラフラと付いて行くうちに、いつのまにか、文芸というものはふたたび私の近くにありました。

5月のお茶会(牧村朝子×嶽本野ばら)レポ - しきたんの自由なブログ

 

ダンスやりたいやりたいとわめいていましたが、今は文章を書くことメインでやりたい。でもそればっかりじゃ頭でっかちになっちゃう感じもするし。機会あらばダンスで身体も使いたいな。

 

私との再会

15年前私が通っていたのは中高一貫校で、多くの人が中高で同じ部活を続けていましたが、私は中学生の頃はダンス部・高校は文芸部に所属していました。何か活動をしたものといえば、仕事やボランティアをのぞけば、この二つくらい。どんなに世の中が進化し便利になりインターネットに情報が溢れても、どんなに私が経験を重ね、傷つき、人と出会い、働き、世間擦れしても、結局のところ、私の好きなことや大事なものは変わらない。私は、変わっているようで、いや私なんていう機能は本当は存在しないというのが真実だとしても、それでも変わらない、いつもある一点に居続ける私という存在は確かにいる。そのことが大人になった私は、とても嬉しい。

 

文の芸

4月、文筆家の牧村朝子さん(まきむぅ)率いる、「まきむぅの手乗り文芸部」に入部しました。お題に沿って文章を書いてみる課題が出され、年齢性別職業関係なく入部している部員が果敢に挑戦します。私が書いた創作作品を読んでコメントしてくれる人がいる、読まれるから書ける、とても楽しい活動です。

 

絵描きが絵の具を絵筆につけて心の中にある何者かを描くように、物書きは言葉を筆につけてまだ形をもたないぐにゃぐにゃ、あるいは溢れ出る奔流を言葉をつかって現実にピン留めし、形作っていく。表したいほんとのほんとのなにものかは言葉で表すことはできない、風景のスケッチが風景そのものではないように、 出来上がった文章はレプリカでしかない。でも、だからこそ作る価値がある。

そうか、ただ単に文章を書いてるようで、それはつまり絵描きの一筆、指揮者の一振り、歌うたいのビブラート。私もそれをやってみたいかもしれない。見えない何かを私の身体を通して変換して紡ぎ出す、作品にする。ゆっくりのスピードでもいい、やってみよう。

 

4月から少しずつ書いてきたものをこのブログにも転載しようと思います。

 

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ダンスに再会するもっと前にこのPVに出会いました。

心を鷲掴みにされました。私の感性の根っこは彼の声で呼び覚まされたに違いない。

ありがとう、GOMESS。もう私は表現を恐れない。

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