さらばヨッパライ
木曜夜、22時を過ぎる頃。新宿三丁目から中華街へ降る東横線の車内にて。
無事座れて一安心。このまま電車に乗っていればうちに着けます。読みさしの本でも読もう、と鞄をゴソゴソしていたら、現れました。日本名物、ヨッパライおじさん(泥酔)が....
空席はありません。立っている人もまたほとんどいない車内で、酔いに任せてふら〜ふら〜とたゆたい始め、こちらのつり革、あちらのつり革、雲梯のごとく(ただしゆっくり)腕を動かし、落ち着かない様子。
席空いてないのかよ...誰か譲れよ...
と、言わんばかりの様子(に私には見えてしまう)。しかも、主に私の前でふらふら....
しないでよ!どこか行ってよ!もう、いや〜〜〜!
(※実際の脳内口調をだいぶ和らげました)
今すぐ、という気配はないものの、いつこのオジサマのご気分がさらに悪化されるかわからない、そうなったらば、空恐ろしい。あーせっかく座れたのにな。
「お座りになりますか」
と、言ってしまいたい。
しかし。私の両隣はおしゃれなお出かけ着に身を包んだ若い女性たち。無理に我慢はしたくない。でも、女性たちに恨まれたくない。(だってお前が譲ったからキモイ親父が隣に来たって思われるでしょ。。)反対側はサラリーマンずが並んでいて、ああ誰かなんとかしてくれください... で、もちろん、なんともなりません。誰も助けてはくれない。
どうする? 席、ゆずっちゃう? このまま我慢する?
あっちにふら〜 こっちにふら〜 なぜか再び私の前に佇むヨッパライおじさん。
もういい。両隣の可憐なご婦人にどう思われてもいい。知らない。
何も言わずに席を立ち、振り向かず、歩きつづけ、重い扉をこじ開けて、隣の車両へ逃げました。
いっさい振り向かなかったのでそのおじさんが果たして私の立った席に座ったのかは知りません。隣の車両で1駅立っているとなんとまた席が空いたので、座れました。あの不快感きわまりない車両から私だけが逃げてきた、別の席に座ってスッキリした気分で読書を楽しみ、帰れたという奇跡。自分本位な行動を完遂できた私に、拍手喝采の夜。
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