しきたんの自由なブログ

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私を支配してくる親に借金を申し込んだ話(3)支配を無効化する方法

こちらの続き、最終章行きます。
(要約:私を支配してくる(私が支配されちゃう)ので普段はなるべく距離を取っていた父に借金を申し込み、結果的に支配されずにお金を借りることに成功した話。)
 
 
まずは、私が目撃した支配テクを2つほどお伝えし、それに負けない実践方法を書いていきます。この記事5,000字超えちゃったけど、ついてきてね!(多分5分〜10分で読める分量です)
 
 

巧妙な支配(コントロール)テクニック 

(1)「ダメ」の楔を打ち込む
前から父が会話でのコントロール術に長けていることは薄々勘付いてはいたものの、やっと具体的に会話の中で何がどうなっているのか見えてきた。
 
まず、私がダメな理由が明らかにされる。そして、それを指摘する父に従わざるを得ない状況を明らかにする。ここでは実際にしていた会計の話を例に出します。
 
例:「その数字も分からないの?全然管理できてないじゃない(苦笑)」
↓ 
そのとおりだ、私はこんな簡単な数字も今把握できていない。全然ダメだったんだ・・・こんなこともできてないから、お金もなくなっちゃったんだ、笑われても当然なんだ、本当に恥ずかしいし情けない・・・(→何言われても仕方がない、という方向へ向かう)
 
と感じ出したら、もう相手の思うツボ。
 
実は、仮に全然管理できていないとしても、管理できていない=ダメ、管理できている=良い というものは相手の論理であり、自分が同じ土俵に上がらなくてもいい。(ちなみに、その数字がわからない=管理できていない というのも相手が言っているだけ。本当にそうなのかどうかはわからない。)
 
なので、相手が何を言おうと、自分がその前提となる論理・ダメだし(評価)を受け入れなければダメージにはならないセリフなのです。
 
この場合だったら・・・
「うん、その数字は今はわからない」でOK。
そして、わからないままでいいと思ったらそのままでいいし、もっと数字を分かりたい!と思ったらその部分を調べたり、勉強すればいい。ただそれだけの話で「ダメ」という結論にはなりようがない。
 
というわけで、「◯◯だから私はダメなんだ」なんて、どんな理屈を捏ねようともそんな自体は起こり得ない。例えば、太ってるからダメ、頭悪いからダメ、初心者だからダメ、知らないからダメ、向いてないからダメ、そんな資格はないからダメ、若いからダメ、等々いくらでもダメな理由は作れるけど、自分がそれを受け入れるから本当に「ダメ」ってことになってしまうだけ。実はその評価を受け入れる必要は全くなくて、受け流していい。
 
なぜそんな楔を打ち込むのか。それは「相手にショック(ダメージ、傷)を与えるため」に他ならない。そしてショックを与えるのは相手をコントロールしやすくするため。コントロールの名手は相手がショックを受けることについて熟知してるから、あなたが最もダメージを受ける、その言葉を選んで発しているのです。 
 
ショックを受けた側は、そのショックを手っ取り早く回復させるための行動をとります。その行動とは「相手の言っていることに同調する(=自分ではなく自分にショックを与えた相手に味方する)」。攻撃者の味方になれば、もう攻撃してこないし、その傷の介抱もしてくれたりもする。
 
でも、あれ?なんで私こんなに傷ついたんだっけ?なんで私を傷つけてきた人にこんなに同調して、味方してるんだっけ・・・? 冷静に考えると、明らかにおかしいわけです。
 
 
(2)人の気持ちをすり替える
 もう一つ。人の気持ちや意志を、まったく別のものに錯覚させる方法。「本当は、◯◯なんじゃないの?」というフレーズが、定型パターンで何度か差し込まれていることに気づきました。これも私の例を出してみます。
 
例:本当は、ここ数年の自分の過去を正当化したいだけなんじゃないの?
(ここ数年の自分の過去:会社をやめた、彼女と付き合いだした、引っ越した、など親が反対してきたこと全般を指す)
たしかに、今はお金も全然なくなってるし、まだまだ成功する見込みも見えないし、も・・・私ホントはただ努力したくないだけで、自由になりたいとか言っているのかな・・・?
 
だいぶ極端に書いてみたけど、たとえばもしこのように感じ出したらコントロールは成功。その人が揺さぶられそうな方向で、気持ちに揺さぶりをかけているんですね。
 
ちなみに実際は「いやいや、違うよ、正当化していない、過去も今のことも全部やりたくてやってきたことだよ。」と私が返し、そしたら「本能で(正当化)してるんじゃないの?」と突っ込まれたのでした。つまり「私は意識できない部分の中で、本当は不幸せだと自分でも思っているのだ」と揺さぶりをかけているわけで、なんつーか、ここまで言われるともう圧巻だったわ。。 
 
 
支配テクの種類はきっと支配者の数だけ、また、支配される側の数だけ無数にある。が、根底にあるのは「我を忘れさせる」こと。自信を失わせたり、怒らせたり、悲しませたり、驚かせたり、疑わせたり、して、わけがわからない状態に陥らせること。
 
 
 
その手には乗るか〜!!!!
 
ってことで、次に支配を無効化する方法をご紹介していきます。
 
 

支配を無効化する方法

(1)ゴールは「支配されないこと」
今回の私の理想は「支配されずに親にお金を借りること」。でも、見据えていたゴールは「支配されないこと」。今まで通り相手のペースに飲まれて、私が悪うございましたと思わされながらお金を借りることになるくらいなら、会話を中断してでも帰ろうと思っていました。支配してくる人との会話において、 「お金を借りたい」など「実現したいこと」は自分の弱みになります。目的としては持ってはいるけど、それと引き換えに自分の心を渡すことだけは絶対すまいぞ、という設定を最初にしておくことが重要。
 
その意思を持ち続けられたおかげで、道を見失わず、結果として、手が届くようにはまったく思えなかった理想のゴールにもたどり着けた、そんな気がしています。
 
 
(2)「心(無意識)」と強くつながり続ける
「よし、強い意思を持つんだ!!ぜったいやってやる!!!!」と思っても、意識だけでは限界があります。なぜなら意識上のロジックに揺さぶりをかけられると、人って案外脆い。頭で、正しいか間違ってるか、をベースにしていると、ちょっとした揺さぶりで「ごめんなさい私が間違っていました」ということに簡単になりえる。そうならないために、「無意識の力を借りる」という方法があります。
 
根拠のない自信、理由はないけどやりたいことを感じられるとき。それが無意識とつながっている状態というものらしい。無意識は、正しいか間違ってるか、の揺さぶりの影響を受けないエリアであり、本来の(人からの影響を受けていない)自分そのもの。
 
私が、会計のことでダメだしされながらも、それでも私はダメではない、誰に間違っていると言われようと、私は私の言葉を話すのだ、と自分のペースを保ってこれたのは、心とのつながりがとても強くなっていたからだと思う。
 
私には私の意思がある、私はこれがやりたいんだ。その尊い自分の気持ちを守り抜くために、積極的に無意識に働きかける方法、それが最近ずっと紹介している「心にきく」。心よ、とタグをつけて心(=無意識)に働きかける心理学(催眠療法)のメソッドです。
 
私は、「心よ、これを言ってしまっても大丈夫ですか?」とか確認できるときは確認しながら話をしていて(これができたのは数回くらいだけど。。)心がGOをくれて、自信を持って発言できて、本当に良かった。
  
必死で、余裕のなかった私は、とにかく会話の途中途中で「心よ、私を助けてくれますか?」とか「心よ、そこにいますか?」とか「心よ、大丈夫ですか?」とか、ただ「心よ」と語りかけるとか、そういう簡単なアプローチをメインでしていたんだけど、それでもおかげで自信を持った状態のままやり切れました。。心にはマジで感謝しても感謝しきれない! 
 
 

(3)アイメッセージを使い続ける

 アイメッセージとは、ご存知の方も多いと思いますが「私」を主語にして伝えるコミュニケーションの一つの方法です。たとえば、恋人からの言葉で傷ついたときに、「なんでそんなこというの?!ありえないよ」と伝えるのではなく「私、その言葉を聞いてすごく悲しい気分になったよ」と伝える。アイメッセージは、無駄な衝突を避けお互いを尊重しながら気持ちを伝えられる、という優れものです。
 
これを、徹底的にやりました。私が感じていることを話し、やりたいことを話し、事実を話し、そこで相手にどんなにひどいと感じることを言われようと、相手をなじるのではなく、私の気持ちをひたすらに返す。(心よ、私はどう感じてる?って聞けたらベスト)
 
パパはそう思うのかもしれないけど、私はそんな風には感じないよ。 ひたすら、なるべく、受け流して、挑発に乗らず、裁かず、私が感じること、思うことを淡々と話していきました。
 
でも、怒りの感情に振り回されない自信のある人は、相手の勢いを持って行くくらいブチ切れる、論破しきる、むしろ罵倒するくらいのやり方も、アリかも。たただ、それができるのはだいぶ(支配脱出者として)上級者かな・・・?少なくとも私は全然自信ないっす!自慢じゃないけど!
 
無難なのは、淡々と受け流し続ける方かな、と思います。
 
 ともかく「こいつを支配することは難しいぞ」と思われ、諦めさせることが重要な訳です。私は父からの言葉に淡々と返していった結果、匙を投げさせることができました。この瞬間が、この日の私への支配的アプローチの終わりだったと思うのです。
 
(そう、この日の。残念ながらまだ今後も支配的アプローチは続くでしょう。が、その都度無効化していけば、私のストレスにはならないはず。)
 
 
 
最後に・・・

このエピソードの一番の面白ネタ行きます!

 
 
 

「今一度、今のままでいいのかどうか良く心に聞いてみなさい」

父が、私が本当に私の価値観のままでいいのかどうか、揺さぶりをかけてきたときに放ったこのセリフ。これは忘れられない。。
 
というのも、「聞いてみなさい」くらいのところで、私の心が「うん、そうだよー!!いいよいいよー!!」って超元気良く答えていまして、、、私の胸の内で。会話のタイミング的に、私の心がいいよって言ってるよ、と挟めなかったのが私の技量不足、というか、悔やまれる。(笑)
 
 パパ、私はいつも心に聞いてるんだよ!だから大丈夫だよ(笑) 
 
しかし。。この速度で心が激しく答えてくれたことに感動。私、かつてないほど心とつながりながら人と会話してたんだ、ピンチなときには本当に心(無意識)は助けてくれる、それをひしひしと実感した出来事でした。  
 


本来の自分ってこんなにパワフルだったのか!!! 

この出来事で感じられた、かつてないほどの根拠のない自信、エネルギーには本当にびっくり。普段なんとなく生きている分にはチョロチョロで良かったエネルギーが、今回は逆流の中を泳ぎきる必要があったからものすごい量出たのだ、そして本当は私そんなに持ってたんだ、と気づいたのです。
 
今回それをせざるを得ない状況に追い込まれたのって、ある自分の内側の見えないトリガーを引くラッキーチャンスだったのかもしれない。。 イメージとしては、自分の体から炎が出ていて、海の中に入っても燃えているような、あるいは映画『マトリックス』の、弾丸を手で払い落とすシーンのような、そんな感じ。 

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こう書くとかっこいいな。笑(はい。マトリックスの大ファンです。) 
 
 
今回のチャレンジは、まさに私に特別に用意されたスペシャルワークだった。
 
手前味噌ながら、そして改めて、〜人に支配されない脳を作る〜心にきく《マスター》ワークショップは本当にオススメです。ここでトレーニングしておいてマジでよかった。マトリックスでも、ネオはモーフィアスに事前に色々とトレーニングプログラムで叩きこまれていた上で、実戦があったり弾丸が見えたり覚醒したりしたわけですよ。 

ワークショップで人に支配される仕組みを叩き込み、心にきくワークをやりまくり、日常生活でも何かと思いつくたびに心にきき続けた甲斐があった・・・そのベースがあったから今回ここまでやり切れた。
 
海の中でも自分の炎は消えないんだ。というか海が描いてあるだけのものだったんだ、たとえ弾丸が飛んできても払いのけられる。というかこれは紛い物のおもちゃだったんだ、それが分かった。本当に、チャレンジしてよかった!!  
 
 
 
 
人に支配されない脳を作りたい方、自分の稼働領域を広げたい方、ぜひ受けてみてください。講師は私のパートナーでこころよカウンセラーの実紅が、その他運営を私がやっています。  
 
 
そして、スペシャルワークのタイミングが来ている方はぜひチャレンジを!
応援しています!!!
 
 
 
☆☆☆ 今後のイベントスケジュール ☆☆☆ 
 
・心にきく《マスター》1dayワークショップ
自分の心の声を聞いて、さらに自由になっていきたい方へ送る1dayワークショップ10/22(土)東京・四谷三丁目(残席3・定員6)
12/23(金・祝)神奈川・小田原(残席10・定員10)
詳細・お申し込みはこちらから※開催日程リクエストも上記より受付中 

・心にきく《スペシャリスト》ワークショップ
心にきくことを、身近な人へ伝えたり、ご自身のお仕事・活動に「心にきく」を取り入れてさらに磨きをかけていくワークショップです。※マスター受講済みの方限定。
10/30 (日)神奈川・二宮(残席3・定員4)
詳細・お申し込みはこちらから  
※開催日程リクエストも上記より受付中