自己肯定感が低く、意識の高い就職活動生へ。「社会を見る」「経験を積む」ための新卒入社は人生の無駄使いです。

先日久しぶりに大学生と話す機会がありました。学生団体や企業のインターンシップの経験豊富な、超活動的な大学４年生。

彼女は、活動経験が豊富な上に、友達もいっぱいいて、自分が本腰いれてやりたいオリジナルな活動もあって、しかもその活動もすでにチーム（団体）で始動していて、ものすごく意識高い。

で、来春企業に就職するという。

私の新卒入社時と同じく、大手の人材紹介会社。

入社動機は「社会を一度見てみたいから」。

（もちろん面接のときは別の理由を話したはずですが）

まさに私の新卒入社時の動機と同じだった。

話した印象として、聡明で、かつ、かなり自己肯定感の低さをもっている子だった。

あー　大学生の時の私にそっくり・・・。違う人間だから、違うんだけどね。

彼女に思わずいろいろと言いたくなったことを書きます。

今の私が大学生の頃の私にこんな話をしても、きっと聞く耳持たなかっただろう。たぶん意味がわからないだろう。むしろ、こいつはなにを甘えたこと言ってんだろう世間知らずめ、とバカにしてくるくらいだろう。昔の私ならね。

だから理解されることは期待しない（できない）けど、一方的に書くね。

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一度は会社に入ってみないと、なんて思う必要ない

社会を知るために会社に入る必要なんて無いんだよ。会社で社会なんてわかんないよ。ていうかそもそも社会なんて予習する必要ない。好きなことやりながらいろんなこと経験して、ああこんなこともあるんだ、こんな人もいるんだ、って知ればいいだけ。それが社会とか言われるものだと思うんだよ。
— 色（しき） (@00shiki00) November 24, 2015

私は合計７年程度・３社に勤めてきた経歴があって、たしかにそこで色々な業務内容、人とのコミュニケーションの取り方、企業文化、いろいろと体験した。

確かに今の私は今までの経験あっての私に決まってる。

けど別に会社に入らなくてもよかったなと思う。

いやむしろ会社に入ったことで自分を潰していたなとすら思う。

このやりたいことのためにこの業務をどうしても学びたい。

どうしてもこの人と一緒の職場で仕事をしたい。

あるいは

この会社のこの仕事こそ私がやりたかったこと！

そういう具体的な理由、意思があっての入社なら幸せかもしれない。

「社会を見るため」「経験を積むため」

こんな曖昧な理由で、２０代を投じる必要はない。

と、３０手前の今は思う。必要なかったです。

経験がないとだめとか、社会を知らないとろくなことできないとか、そんな声を耳を貸す必要はない。人間そんな条件付きの存在じゃない。

マジで会社で「経験を積む」必要はない

でも・・・

今私が文章書けるのは会社でも書いていたからでは？

そんなことはない。確かにNPOでも会社でもメルマガ書いてた。でもその前から私は文章を書くのが好きで書いていたので、会社に入らずとも書いていたと思う。

今私がイベントやろうと思ったら出来るのは経験があるからでは？

それもない。確かにNPOでこれでもかというほどイベント漬けな日々もあった。けど、大学生のころも大学卒業後も友達とイベントはやっていた。NPOに勤めていなければその時別のイベントをやって、経験値は勝手に積まれていたと思う。

社会人としてのマナーとかを学びたい？

極論、学ばないほうがいいと思います。自分が卑屈になるだけだから。

集合研修的にマナーとか学ばされるあの新人研修って結構ヤバイと思う。大量ロボット製造的な、この行動をできなければダメ、という社会規範が集団ではめこまれる瞬間、ぞっとする・・・。

名刺交換の仕方、上座下座、敬語について、そういうことを知りたければネットに全て載ってるし、人に聞いてもよし。一人でも知識・情報は得られるのでわざわざ入社して研修を受ける必要は全くない。

営業経験を積みたい？

会社組織という魔物に潰されない自信があるなら期間を決めてトレーニングするのはいいかもしれない。

でも営業経験も一人でも積める。一人で動いていても、営業するなら営業先の方がいるし、同業の先輩もいるし、別に一人なわけではない。フィードバックを求めようと思えばいくらでも求められる。なにより企業の駒として動くのとは必死度が違うので否応なく学びは大きくなる。

人はいつ死ぬかわからない

会社で時間を費やすということは、他の場所で時間を使わないという選択とイコールなんだよね。人はいつ死ぬかわからない。本当に必要なのかもわからない下積みしてる間に死ぬかもしれない。だとしたら、せめて、その下積みが本当に必要なのかもっと吟味してもいいと思う。

自分はすでに最高にすばらしい

人脈なんていらない。経験もいらない。お金もなくていい。自分がほんとにそこにいればそれ以外何もいらない。
— 色（しき） (@00shiki00) 2015, 11月 24

「経験がない自分はまだダメ」この考え方を日々強化してしまうことが入社の最大のデメリット。もちろん前述した通り、本当にその場所で働く理由があれば別かもしれない。でも、やっぱこのくらい経験しとかないと・・・　ここでなら人脈得られるかも・・・　的な、曖昧なイメージの場合、実際は必要ない。というか経験も人脈も会社にいなくても（いない方が）得られる。

やりたいことがある人は、一刻も早くそれをやろう

すでにそれの最適任者は自分だから。

それが自分の仕事なんだから。

会社で時間を潰している場合じゃない。

会社で出会う人は決まってしまう。

出会う人は自分で決めよう。

会社に入ってる場合じゃない。

自分にとっては、社会より自分が素晴らしい。

自分にとっては、会社より自分がえらい。

自分にとっては、先輩より自分がすごい。

もちろん、会社も先輩もすごいところもある。自分が持っていないものをたくさんもっている。でも、それは「この素晴らしい私」が、あえて何か彼らから得たいという動機があってこそ、学びに行けばいいのであって、学ばないといけない、従わないといけない、なんていうことは一ミリもない。

もっと自分自身の価値を信じて大丈夫。