しきたんの自由なブログ

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精神的庶民と精神的貴族の分かれ道

昨日、経済格差や教育格差のみならず、
「精神格差」といっていいようなものが存在する、という話を書きました。
 

精神的庶民階級(A)だろうと精神的貴族階級(B)だろうと、
(もはや貧民と貴族と言ったほうがいいのかもしれないけど)
自分の階級的なものを意識したことがない人は全員同じステージにいるように見える。
でも実際は厳然たる差がある。という内容。



で、続きを書きます〜。
その精神格差はいったい何で、どこから発生してるのか。
本で読みかじったことと自分の体験から。




現象として起こっている行動の差は、極端に言うとこんな感じ。

Aは・・・いろいろと我慢して相当努力している。でも、その努力があまり評価されなくて報われない。
Bは・・・努力っていうか夢中でやりまくってたらいつの間にかすごいことになってた!ラッキー!



端から見ると、AもBも同じように「がんばって」いるけど、
Aは他人のために自己犠牲を払ったのに報われない。自分ってやっぱダメなんだ・・とか思う。
Bは自分のためにやっていたら、突き抜ける。自分ってやっぱスゴいんでは?・・とか思う。

(しかも、それを繰り返して、自分の精神的階級を自分で強化している。)




行動の差は、
自分のためにやっているか、他人(からの評価のため)にやっているか。


その行動の原因となってる精神的な差は、
(他人に好きだと言われなくても)自分のことが好きか、好きじゃないか。
(他人に大事にしろといわれなくても)自分のことを大事にできるか、できないか。
(他人にすごいねと言われなくても)自分のことをリスペクトできるか、できないか。



いわゆる【自己肯定感(自分で自分のことを肯定する感覚、力)の高さ】が
2人はまったく違うということだと思う。





Bの人であまり自分の階級を意識したことが無い人には信じられないかもしれない。
自分で自分のことがナチュラルに嫌いで、自分のこと大事にできなくて、自分ってダメだな、
ずっとダメだろうな、と(意識的ではなくても無意識では)本気で思っている人がいるなんて。


しかもこれは、
成績悪いからダメとか太ってるからダメとか貧乏だからダメとか、
そういう条件付きの駄目だしじゃない。
成績が悪いからダメと思っていた人が仮に成績がのびても、
自分には「これはまぐれだから」とか思って、また別の自分がダメである理由を探す。


Aタイプの人が自分にダメだししながらでも成功が続くこともあるけど、それでもいつも不安は続く。
ダメなはずの自分が成功するなんて信じられないなという気持ちがどこかにある。


Aタイプの人は、自分が自分自身としてそこにいるだけだと価値はゼロ以下だと思っているから
自分がそこに居て良い状態にするために、
勉強したり、人付き合いしたり、仕事したり、家事したりしている。


自分がやりたいからやっている訳ではない。


そんな断定をすると、
「いや自分がやりたいからやってるんだけど!?」というAの人も多いと思う。


でも、そんなAの人は「それ(勉強や仕事等)やらなくても本当に全く問題ないよ、大丈夫だよ、ふつーに愛されるし生きていけるよ。何もしなくてもいいのに、そんな面倒なこと本当にやりたいの?」と
信用できる誰かに言われたとして、仮にその言葉を信じられても、YESといえるだろうか?






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その根本的な自己肯定感の差を生んだのは、
(特に生まれて数歳頃までの)家庭環境と言われていて、
私は本を読んだりカウンセリングを受けてそのことを知ったけど、本当にそうだなあ・・・と思う。


家庭環境というのは金銭的な豊かさは関係ないし、
一人親だとかいう編成上のことも関係なく、
どれだけ「自分は自分自身でいるだけで愛される、大事にされる、大丈夫なんだ」と
その時確信できたかどうか、なんだなあと思う。


その期間に、何かがあると、自分を否定しだす歯車が回りだすらしい。


それは、虐待や離婚※などいわゆる「原因らしい」ことだけではなくて、
両親の日々のなぜか不仲だとか、保育になぜか早くから預けられたとか、なぜか兄弟が生まれて放っておかれたとか、なぜかお母さんに笑いかけても笑ってくれないとか・・・
(※離婚がよくないということではなく、離婚した後親がずっと悲しんでいる等、子どもに不安定な気分を与え続けるようなことがあてはまるんじゃないかと思う)


そういった、ちょっとした外部環境都合の不安定について赤ちゃんは理解できない。
だから全部自分都合ということになってしまい、
「自分が悪い子だから、お父さんとお母さんの仲が悪いんだ。私がとりもたなくては」
「自分が悪い子だから預けられるんだ、いい子にしなくては」
「自分のことが好きじゃないからもう一人子どもを作るんだ。いい子になって好いてもらおう」
という、およそ赤ちゃんらしからぬことを真剣に考えだす。


で、そのときの家庭環境が、その先の友達関係、学校、会社・・・へとコピーされ
ずっと同じ構造が続いている(と錯覚しながら生きていく)。


だから、自分が自分でいることは基本的に良くないという根本的な自己否定があって、
自分を抑えて何かのために必死に努力しようとして、他人の承認がひたすら欲しい。




これがいわゆるアダルトチャイルド(アダルトチルドレン)と言われているタイプの精神構造の原型。
度合いの高さは分からないけど、Aタイプにはアダルトチャイルド要素があると思う。
私自身もアダルトチャイルドの一種なのかも!?と思ってカウンセリングに行って確信を深めたんだけど。
(ちなみにこちらにお世話になりました→ACIMカウンセリング


あと、以下読んでためになった本です。


加藤諦三さんの本(とくに「自分に気づく心理学」)
西尾和美さんの本(とくに「機能不全家族」)
心屋仁之助さんの本(とくに「好きなことだけして生きていく」)




自分はA(精神的庶民もしくは貧民)だけど、別にアダルトチャイルドとか大げさなことじゃないよ
とか思ってる人は、まさにそれが過去大変な思いをして自己否定した赤ちゃんだった印かもしれない。
どうしても周りのせいにしたくない、自分で頑張りたいと思っているのが特徴だから。



育ちがアダルトチャイルドだからといって、
その精神的庶民の精神構造が固定でずーーーっと続くのかというとそうじゃない。
精神的階級は自分の精神次第で上っていけると私は信じてる。



まだまだ修行中ですが。。。

 

 

 

 

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