人を殴ったことがある自分 殴ったことがない自分
先日「坂爪圭吾を囲んで弄る会(通称SKI) Featuring オナベの浜松幸」というイベントに参加してきました。
めちゃくちゃな会で、刺激的だった〜
そもそもタイトルどおり、坂爪圭吾さん(というカリスマブロガーの方)を囲んで弄る会、
という趣旨で、冒頭は坂爪さん&浜松幸さん(&司会カルロスさん)のトークショーだったのだが、トークショーを何度もやっていると、毎回同じ話をしていて張り合いがない。面白くない。とのこと。
みんななんでも質問して!そしたら答えるよ!そういう形式のほうがいいよねってかんじになった。
その呼びかけから、様々な人が発言し、その結果、場の空気が乱高下し始めた。一応テーマはトークショーから引き継いだ「受難(困難な状況ほど恵みが大きい的な話)」というものだったと思う。
(以下アルファベットはランダム。話の内容は個人的すぎるので書きません)
まず女性Aからの悩み相談。もろもろの身の上の事情から、現在行き詰まっていることまで。
次にその女性に対しての回答(つっこみ)が場内から飛ぶ。(数名いたかな?)
ステージ上からも回答。
女性Bからも身の上話が始まる。会場内から女性Cがその話に同調。
だれかから「この話(数名で内輪的に話してるばっかりで)なんなの?会場的に面白くないよ」というつっこみ。
女性Fから「女子だから!(女子トークなんだからそこはほっといてよ!)」という回答。
(そんな感じのことがしばらくつづき・・・)
その後、女性Gから「話が飛びすぎてついていけない」というつっこみ。
男性Hから「ついていけないくらいの話ならいらない」というつっこみ。
その後、男性Iから「今すごいつまんないからもう帰ります」という発言。
男性Kから「みんなも、つまんなくない?つまんない人はステージ上にあがってその意思表示をしよう!」というかんじの呼びかけ。
それで、10名強くらいの人が(全員で100名くらいだった)ステージ上にあがってしまう。
そしてさらにトークショー(主にステージじゃなく会場内で)は続く。。
正直私は100名規模の、初対面同士の多い集団で、こんなにも意見がとびかうインタラクティブを超えた会を体験したことが無かったから、すごいすごい!!みんなすごいなあと刺激を受けていたのだけど、
(ここはツイッターか2chか?というかんじの、いい意味で活性化した匿名コミュニティになってた)
たしかにこの会場の雰囲気はつまんないというか殺伐としていて、
あまり楽しいとはいえないものになっていた。
でも、じゃあ、何したら楽しいんだろう?
まあ、とくに奇抜なアイデアじゃないけど、
こんだけ話したい人がいるんだったらとにかくグループにしちゃって、
その5人くらいの中で話す時間を作ればみんなどうせ満足するんじゃないの?
と思ったりもして、
それ発言しようかな?と思いながらも、様子を見守っている一人だった。
だって、グループで話すとかって、普通だよな〜
「どうせ満足する」ことなんて・・・
想定外のことをするのが面白いんだ、という価値観のイベントなのに・・・
どうしよう、とにかくここに100人も人がいて、今からやることが決まっていないとは・・・
そう思っていたら。
トークショーの紆余曲折の中でステージの坂爪さんにまたマイクが行き、
「女性と男性でペアになってみて」というご提案。
その後10分間くらい休憩とペア作りタイムがあって、その間中なにやるつもりなんだ・・・・
という空気で私も会場も満たされていた。
セクハラじゃないよ、と言われていたけどそれよりある意味もっとハードな、
「女性が男性にビンタする」という企画だった。
坂爪さんが、みんながやっているのを見たい、ということでのリクエストなのだった。
それを聞いた瞬間は、気持ちが重くなった。
え・・・ビンタするの・・・
いやだな、それは、、、
嫌な気持ちからか、緊張からか、鼓動がちょっと高まり、血流が激しくなった感じがあった。
嫌だと思っていたものの、
こういう想定外な体験ができるのって貴重だな・・・やるしかないと思って、
気持ちがなんとなく高揚してきた。
ステージ上の司会者・登壇者によるビンタ見本を見て、
そのあと、会場全員でのカウントダウンからの、
人生初ビンタ!をやりました。
かましました。相手の方のほっぺた真ん中じゃなくちょっとエラのあたりにかけて、
私の手があたりました。思ったより手応えある。
何とも言えない爽快感。
その数分後、一緒に参加したパートナーにビンタをせがみ、私もビンタされてみた。
これもまた爽快。
坂爪さんの、「とにかくやばいことをやって固定観念を破壊する」という行動指針を
体感した気がして、これはもう、ブログ拝読しようと思いました。。
(まだ1つくらいしか、実は記事を読まないで参加したのです)
だって、私はこんなこと思いつかなかった。
面白いこと(やばいこと)って、こうやってやっていくのか・・・
いろいろとイベント運営に関わったことはあるけど、
トークショーでも講演会でも座談会でも、タイムラインをきっちり作って、
ずれないように、ずれてもなんとかフォローできるように、
インタラクティブも大好きだけど、それはスタッフが収集つく程度に仕掛けようってかんじで。
予想通りの場を作ることが今までの私の常識で、それにあまり疑いを抱いていなかった。
自分でも、つまんないなーって思ってても、まあそんなものだろう、
ということで終わらせてたんだと思う。
ずいぶん忘れていたけど、
私は、誰のことも物理的に殴ったり傷つけたことがなく、
誰からも物理的に殴ったり傷つけられたことがない。
ということが前々からちょっとしたコンプレックスだった。
経験しようにも、もうさすがにできないだろうし、、、と思って忘れてた。
人を殴った(ビンタした)ことがあるからといって自慢になる訳じゃないのだけど、
でも、自分の中の世界は広がる。正直自慢になるならないじゃなくそれが自分にとってはすべてのはずで。
ともかく、私は人を殴ったことが無い自分から、殴ったことがある自分になった。
そういう自分のなかで知らない間に閉めてる蓋とかタブーをどんどん発見して、
開けていく行動をして、自分を拡張していきたいなーと思う。
自分を拡張するには、(自分のなかの)予定調和を見つける。
自分が抵抗を感じることをあえてやってみる。
それを、意識的にやってみようかなと思います。