成功するカミングアウトで本当に大事なこと/10・11カミングアウトデー振り返り
先日10月11日は国際的な（LGBTX的文脈で）カミングアウトの日。
11日当日、Facebookで何かカミングアウト的なことしよ！と思ったものの出来ず…。
昔からぜんぜんうまくカミングアウトできない。カミングアウトうまくなりたいなーと常々思ってます。
カミングアウトがなぜうまくできないか、どうすればいいのか、今後の意欲を込めてまとめました。
とくに、親や親しい友人という近しい関係ではなく、職場やサークルみたいなちょっと広範囲な関係について。
（私のことだけど）
人間関係・コミュニケーションが苦手な人。
知り合いは作れても友達を作れない人。
知り合いを友達にコンバージョンできない人。
他人を信じることがなかなかできない人。
カミングアウトができないんじゃなくて、人間関係がうまく作れない。
だから、その結果としてカミングアウトが上手くできない（できなかった）んだと思う。
練習したり鍛えたりするべきなのは、カミングアウトじゃなくて、
まずは人間関係づくりの練習、
心を開いて、人を信頼して、共感できる心をもって、人と接する練習じゃないかと思う。
心を開いて、人を信頼して、共感できる心をもって、人と接する練習じゃないかと思う。
それができるようになったら、
カミングアウトって自動的に難易度が低くなってるようなものじゃないかな。
あれ？こんなあっさり？、みたいな感じになってるんじゃないかな。
だからしばらく、自分と向き合い他人と向き合う練習をしようと思ってます。
小さいステップからやり直して、その上でカミングアウトもしていきたい。
＊＊＊
そもそもカミングアウトってかなりレベル高いコミュニケーションのことだよね？？
結構最近まで、カミングアウトって勇気さえあればカンタンにできるもんだと思ってた。
「伝えるだけのカミングアウト」って超簡単だし、私は自分のセクシャリティにはどこまでもフルオープンなので、
アウティングもむしろ歓迎。とか思って・・・
コミュニケーション苦手なはずの私もかなり果敢にチャレンジしてきたけど、うまくいってないことが多い。
「彼氏じゃなくて彼女がいるって言えた！」っていうのは確かにそうだけど、
でも、その（カミングアウトなんてカンタン）スタンスで周りの人間関係構築とかあんまりできないままカミングアウトしてきた結果、
その場の空気を凍らせたり、あとで気まずくなったり、もっと仲良くなったりできなくなったりしてる。
言い逃げするだけなら簡単だけど、その後の空気をケアする自信もないし、誰かがケアしてくれるとも思えない。
とますます思うようになってしまった。
なんとなく自分のことを話すことを避けて行くうちに、自分がみんなから遠い存在になってしまってる気がして、ますます周りと話すのが怖くなってる。
そしてその結果、職場では誰にいじめられてるってわけじゃぜんっぜんないけど、私が勝手に閉じこもってて孤立しかけてる。
私がプライベートについて質問をされることや、話す機会はほとんどない。
昔から親しい友人とか職場で関わりの深い人や上司には、「伝えるだけのカミングアウト」でも受け入れてもらえていて、
本当に感謝しかないのですが、、これは限られた、人間関係のものだと思う。
もう少し広い範囲での関係性の人たちには、もっと自分からコミュニケーションしていかないと、
職場や学校や家族に対しての、「カミングアウトされたらどのように受け止めるか、勉強したり、想像したり、準備しましょう」という啓蒙活動も
すごい大事でずっと続けていくべきだよねと思うけど、
私の場合、当事者自身のコミュニケーション力の問題がものすごい大きいと思う。
きっと、空気を凍らせた、気まずい、もう自分のプライベートのことすごい話しづらい、もうだめだ、自信持てない、
と思ってるのは私だけで、職場のみんなは、いつでも歓迎してくれるんだと思う。
本当は、カミングアウトしたあとも、ちゃんと会話は続いて、もっと仲良くなることだってできるんだと思う。
私が心を開くことさえできたら。
私がみんなを信頼することができたら。
これが一番大事なことだと思う。
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しきたん ／ 原口色（Shiki Haraguchi）
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